ポータブル電源の使用時間の計算方法|ステップ4つと失敗しないためのポイントを解説
こんにちは!ソラリッチ店長の森川あかりです。
ポータブル電源のWh(ワットアワー)という数字を見ても、家電を何時間動かせるか疑問ですよね。
「買った後に冷蔵庫が動かなかったらどうしよう」「キャンプで朝まで電気毛布が持つのかな」と不安に感じる方も多いはず。
この記事では、私とソラリくんが使用時間の計算方法を4ステップで解説。購入後に後悔しないための選び方の重要ポイントも紹介していきます。
安心と納得をもって、自宅にぴったりのポータブル電源を選びましょう!
▼この記事を読んでわかること
- ポータブル電源の使用時間を計算する正確な4つのステップ
- 計算式にある「×0.8」の意味と、容量の単位(WhとmAh)の違い
- 用途別にポータブル電源の使える時間の具体的な目安
- 失敗しないためのポータブル電源選びの重要ポイント
ポータブル電源の使用時間の計算式

容量のWhと、家電の消費電力W。この2つの数字が分かれば、使える時間は簡単に計算できるんですよ。
使用時間=ポータブル電源の容量(Wh)÷電気機器の消費電力(W)
とてもシンプルですよね。例えば、容量が100Whのポータブル電源で、消費電力10WのLED照明を使いたい場合で考えてみましょう。
計算例:100Wh÷10W=10時間
この計算だと、10時間使えることになります。
しかし、実際に使える時間を正確に知るには、少し工夫が必要です。次のステップで、電力ロスを考慮したより現実的な計算方法を解説していきますね。
ポータブル電源の使用時間を計算する手順

ここからは、実際に使える時間を正確に見積もるための4つのステップを、具体的な例を交えて解説していきます。
▼ポータブル電源の使用時間を計算する手順
- ステップ①|ポータブル電源の容量を調べる
- ステップ②|使用したい家電の消費電力(W)をチェックする
- ステップ③|接続する家電の合計消費電力を算出する
- ステップ④|ポータブル電源を使える時間を計算する
購入後に後悔しないように、チェックしてくださいね。

ステップ①|ポータブル電源の容量を調べる
ポータブル電源を選ぶ際は、本体や仕様書に記載されている「Wh(ワットアワー)」の数値を確認することが何よりも大切です。Whは「W(電力)×h(時間)」で表され、そのポータブル電源にどれだけの電力を貯めておけるかを示す数値なんです。
この数字が大きいほど、長く電気を使えます。もし、お手持ちのモバイルバッテリーのようにmAh(ミリアンペアアワー)で表記されている場合は、以下の計算でWhに変換できます。
Wh=容量(mAh)×電圧(V)÷1,000
Whの数字は製品選びの土台になるから、一番に確認してね!
ステップ②|使用したい家電の消費電力(W)をチェックする
次に、ポータブル電源に接続したい家電の消費電力を確認しましょう。
W(ワット)とは、その家電が動作するために必要な電力の大きさを示す数値です。家電本体のラベルや取扱説明書を見て、使いたいすべての家電のW数をメモしておいてくださいね。
ここで、特に注意が必要なのが起動電力です。冷蔵庫やドライヤー、電子レンジなど、モーターや熱源を使う家電は、スイッチを入れた瞬間に定格消費電力の数倍の大きな電力を必要とします。
ポータブル電源の瞬間最大出力が、この大きな起動電力に耐えられないと、家電は動かないため、忘れずに確認しましょう。
ステップ③|接続する家電の合計消費電力を算出する
複数の家電を同時に使いたい場合は、それぞれの消費電力をすべて合計して、合計消費電力(W)を算出します。
例えば、キャンプで夜間にポータブル冷蔵庫(40W)、電気毛布(50W)、LED照明(10W)を同時に使いたいとします。この場合の合計消費電力は、
40W+50W+10W=100W となりますね。
| 家電製品 | 消費電力(W) |
|---|---|
| ポータブル冷蔵庫 | 40W |
| 電気毛布 | 50W |
| LED照明 | 10W |
| 合計 | 100W |
ここで重要なのは、計算で出た合計消費電力(100W)が、お使いのポータブル電源の定格出力(W)を超えていないかを確認することです。もし定格出力を超えてしまうと、ポータブル電源の保護機能が働いて電源が遮断されてしまい、家電は使えなくなってしまうので注意しましょう。
ステップ④|ポータブル電源を使える時間を計算する
いよいよ最後のステップです。ステップ①で確認した容量と、ステップ③で計算した合計消費電力を使って、実際に使える時間を計算します。
使用時間の目安を出すための計算式は、こちらです。
使用時間(h)=ポータブル電源の容量(Wh)×0.8÷合計消費電力(W)
ここで容量に「×0.8」をかけているのは、バッテリーの寿命を延ばすために容量の80%程度で計算し、実際の使用可能時間に余裕を持たせるためです。また、電気を変換する際に発生する電力ロスを考慮する意味もあります。
例えば、容量1,000Whのポータブル電源で、合計100Wの家電(電気毛布や冷蔵庫、照明など)を使う場合の計算をしてみましょう。
計算例:1,000Wh×0.8÷100W=8時間
この組み合わせなら、約8時間連続で使用できる目安です。これで夜間や停電時にも、安心して電源を確保できることが分かりますね。
用途別!ポータブル電源の必要な容量と使用目安

ポータブル電源の容量は、利用シーンによって求める目安が大きく変わります。特にソラリッチ 1000が属する1,000Whクラスは、レジャーでの快適性と防災時の安心感を両立できる人気の高い容量帯なんです。
アウトドア・レジャー
1,000Wh帯のポータブル電源があれば、夜間の冷え込み対策や食材の保存など、キャンプや車中泊の快適性を大幅に向上できます。
| 使用家電 | 消費電力の目安(W) | 1,000Whポータブル電源での使用時間目安 |
|---|---|---|
| 電気毛布 | 40W | 約20時間 |
| ポータブル冷蔵庫 | 40W | 約20時間 |
| LED照明(ランタン) | 10W | 約80時間 |
| ノートパソコン充電 | 30W | 約26時間 |
防災・停電対策
災害による停電は数日間に及ぶケースがあります。1,000Wh帯は、命を守るために必要な情報収集と食料・体温の維持に大きく貢献するんです。
| 使用家電 | 消費電力の目安(W) | 1,000Whポータブル電源での使用時間目安 |
|---|---|---|
| 家庭用冷蔵庫(小型) | 50W | 約16時間 |
| テレビやパソコン | 50W | 約16時間 |
| 電気暖房器具(弱) | 300W | 約2.6時間 |
| スマホ充電 | 15W/回 | 約53回 |
冷蔵庫は常に動いているわけではなく、庫内温度が上がると作動する間欠運転です。そのため、実際は16時間以上、食材を守ってくれるケースが多くなります。
実際に災害を経験された方からは、「とにかく情報と明かり、そして寒さ対策が重要だった」という声が多く寄せられています。
「停電がいつまで続くかわからないのがとても不安でした」
「お湯はコンロが使えたのでどうにかなりましたが、食品を保存していた冷蔵庫や、緊急時の連絡先としての携帯電話が使えなくなることを考えると、3歳と0歳の子どもがいたのでとても不安でした」
「電気、ガス、水道といったライフラインが停まってしまったので、どうやって生活していけば良いのかという不安がありました」
このように、命に関わる電源を確実に確保できるのが1,000Whクラスの強みです。普段から充電しておけば、いざという時の不安を大きく減らせますね。
ソラリッチは世界初、使うだけでポイントが貯まるポータブル電源です。ポイントを貯めると、現金や電子マネーに交換できるため、長期的に使うとお得になります。
ポータブル電源の選び方に失敗しないためのポイント

使用時間の計算はできても、「買ってから後悔した」という声を防ぐためには、バッテリーの特性や運用方法を知っておくことが大切です。ここでは、ポータブル電源を長く、そして確実に使うための重要な5つのポイントをご紹介しますね。
▼ポータブル電源の選び方に失敗しないためのポイント
- ポイント①|ポータブル電源の電池は徐々に劣化する
- ポイント②|ポータブル電源の自然放電を考える
- ポイント③|充電容量の上限を80%程度に設定する
- ポイント④|家電の消費電力は利用モードで異なる
- ポイント⑤|寒冷地・高温環境では使用時間が短くなる
ポイント①|ポータブル電源の電池は徐々に劣化する
ポータブル電源に使われているリチウムイオン電池は、徐々に劣化していく特性があります。スマホと同じように、充電と放電を繰り返すことで蓄電できる容量が徐々に減少していくイメージですね。
製品仕様に記載されている容量(例えば、1,000Wh)は新品時の最大容量であり、数年後の実使用容量は低下していることをあらかじめ考慮することが大切です。長く高性能を維持したい方は、リン酸鉄リチウムイオン電池搭載モデルを選ぶと、長期間にわたり高い性能を維持できますよ。
ポイント②|ポータブル電源の自然放電を考える
ポータブル電源は使用していなくても、時間の経過とともに自然に電力が消費されるケースがあります。特に防災用途で長期保管する場合は、この自然放電を考慮するために数カ月に一度は残量を確認し、充電することが重要です。
機種によって自然放電の速度は異なりますが、一般的に満充電に近い状態の方が自然放電による劣化は少ないと言われています。
ポイント③|充電容量の上限を80%程度に設定する
実は、電池は満充電(100%)の状態や残量ゼロに近い状態で長時間置かれると、最も劣化しやすいんです。そのため、多くの高性能ポータブル電源にはバッテリーの寿命を延ばすために、充電の上限値を80%程度に設定できる機能が搭載されています。
普段使いや長期保管時は、この80%設定を活用することで、バッテリーの寿命を格段に延ばせます。
ポイント④|家電の消費電力は利用モードで異なる
同じ家電でも、利用するモードや設定によって消費電力は大きく変わります。例えば、電気毛布は「強」と「弱」で消費電力が数倍変わりますし、ノートPCも負荷の高い作業と文書作成では消費電力が変動します。
計算時には最大消費電力ではなく「自分が最も使うと想定されるモードの消費電力」を確認しましょう。正確な使用時間を見積もることが、後悔しないためのポイントですよ。
ポイント⑤|寒冷地・高温環境では使用時間が短くなる
ポータブル電源に搭載されているリチウムイオン電池は、動作環境の温度によって性能が変動する特性があります。特に寒冷地や冬場などの車中泊では、電池の化学反応が鈍くなり、公称容量(カタログ上の容量)よりも実使用時間が短くなりやすいんです。
逆に高温環境下での使用や充電は、バッテリーの劣化を早める原因となりますよ。なので、夏場は直射日光を避けた涼しい場所に設置しましょう。
ポータブル電源の使用時間に関するよくある質問

ポータブル電源の計算や選び方について、お客様からよくいただく疑問をまとめました。不安や疑問を解消して、納得のいく一台を選びましょう。
よくある質問①|容量の単位である「Wh(ワットアワー)」と「mAh(ミリアンペアアワー)」の違いは何ですか?
どちらもバッテリーの容量を示す単位ですが、用途が異なります。
Wh(ワットアワー)は「どれだけの電力量を蓄えているか」を示すため、ポータブル電源のような家電を使う機器で使われる単位です。一方、mAh(ミリアンペアアワー)は電流の量を示す単位で、スマホやモバイルバッテリーによく使われます。
ポータブル電源を選ぶ際は、Whの数値を確認することが基本ですよ。
よくある質問②|計算式に入れる「0.8」はメーカーによって変えるべきですか?
計算式の0.8は、電力の変換ロスや安全に使える余裕を考慮した目安です。多くのポータブル電源の変換効率は80%〜90%台なので、0.8で計算しておけば、確実に使える時間として安心できます。
もし製品の変換効率が高い場合や、新品に近い状態であれば、実使用時間は計算結果よりも長くなる可能性がありますよ。
しかし、計算が面倒だからと言って、メーカーごとに数値を細かく変える必要はありません。0.8で計算し、余裕をもって運用しましょう。
よくある質問③|冷蔵庫など「起動電力」が大きい家電を使いたい場合、容量と出力のどちらを重視すべきですか?
容量(Wh)と出力(W)は役割が異なります。
- 容量(Wh)は「どれだけ長く使えるか」
- 定格出力(W)と瞬間最大出力は「そもそも動かせるか」
を決定します。
冷蔵庫や電子レンジなどの起動電力が大きい家電を使う場合は、定格出力(W)と瞬間最大出力が家電の要求電力を上回っていることが大切です。動かせることが確認できてから、容量(Wh)を見て使用時間を計算しましょう。
【まとめ】使用時間を計算した上でポータブル電源を選ぼう
容量(Wh)と消費電力(W)の数字が分かれば、キャンプで電気毛布が一晩持つか、停電時に冷蔵庫が何時間動くかといった、安心を数値で確認できます。
計算に基づいた確かな知識と、定格出力やバッテリーの種類(リン酸鉄など)といった選び方の重要ポイントを押さえましょう。もしものときに、頼りになる一台を選べるようになりますね。
この自由な電力を節約目的で活用するなら、充電と給電を同時に行う「パススルー充電」が必須です。ソラリッチの機種はパススルー充電に対応しており、充電するとポイントも貯まり、賢くお得に電気を使えます。ソラリッチのポータブル電源の詳細をご確認ください。


