ポータブル電源を使って家に給電する2つの方法|メリットや注意点を解説

ポータブル電源を使って家に給電する2つの方法|メリットや注意点を解説

こんにちは!ソラリッチ店長の森川あかりです。

電気代の高騰や災害への不安から、ポータブル電源を家に給電する方法を探していませんか?

ポータブル電源は、キャンプや災害時に使うだけではありません。工夫次第で、自宅の電気代節約や停電対策に役立つ、頼もしい存在になります。

しかし、安全に給電するためには、正しい接続方法や注意点を理解することが不可欠です。本記事では、ポータブル電源を使って家に給電する具体的な方法や、導入のメリット・注意点を解説します。

▼この記事を読んでわかること

  • ポータブル電源を使って安全に家に給電する方法
  • ポータブル電源の導入が電気代節約につながる仕組み
  • 自宅に給電する際の注意点
ソラリッチは、世界初のポイ活ができるポータブル電源です。 

コンセントやソーラーパネルを使って充電するだけで、ポイントが貯まり、ギフトや電子マネーなどと交換できます。長期的に使うと、お得になる仕組みです。

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ポータブル電源を使って家に給電する方法

ポータブル電源から家に給電する方法は主に以下の2つです。

  • コンセントに接続する場合
  • 分電盤に接続する場合

大きく分けて「手軽さ」と「給電範囲」があり、自宅の電気設備全体に給電するのか、特定の家電だけに使いたいのかによって方法が異なります。

コンセントに接続する場合

特別な工事が不要で、ポータブル電源のAC出力ポートに直接家電を接続する簡単な方法です。この方法は、災害時に「最低限の家電だけを動かしたい」と考える方に最適です。

コンセント接続のメリットは手軽さと安全性にあります。工事が不要なため、誰でもすぐに使用を開始できます。ポータブル電源本体とケーブル代のみで済むため、費用もリーズナブルです。

一方で、デメリットはポータブル電源の近くにある家電しか使えない点です。また、エアコンやIHクッキングヒーターといった消費電力の大きな家電は使用できません。家電ごとに延長コードを引く必要もあり、コード類が邪魔になりやすい点も注意する必要があります。

次に、コンセント接続で給電する際の具体的な手順を解説します。

手順①|ポータブル電源を充電する

災害や停電への備えとして、ポータブル電源を事前に満充電にしておいてください。充電は、家庭用コンセントとソーラーパネルから可能です。

手順②|家電製品を接続する

停電が発生したら、使用したい家電製品をポータブル電源のAC出力ポートに差し込みます。家電製品はスマホや照明、冷蔵庫など、必要なものを選びましょう。

その際、ポータブル電源の定格出力(W)を超えないように、接続する家電の総消費電力に十分注意する必要があります。

手順③|AC出力をONにする

ポータブル電源に接続が完了したら、本体のAC出力ボタンを押し、家電に電気の供給を開始します。給電中は、ポータブル電源の残量表示をこまめに確認し、電力計画を立てて利用しましょう。

分電盤に接続する場合

専用の切替器を介して分電盤に接続し、家の中の既存のコンセントや照明設備に電気を供給する方法です。家中の既存のコンセントを使えるため、停電時でも日常に近い快適性を維持できます。

ただし、分電盤に接続する電気工事は、電気工事士法で定められた有資格者でなければなりません。

分電盤接続の主なメリットは、利便性の高さです。新たに配線する必要がないため、室内が乱雑になりません。専用の切替器が逆潮流を物理的に防ぐため、安全に給電できます。

一方で、デメリットとして設置工事が必要な点です。電気工事士による工事が必要となり、導入費用がかかります。

また、ポータブル電源のスペックに応じて使える家電が制限されます。停電のたびに、ブレーカー操作と切替スイッチの操作が必要になる点も覚えておきましょう。

次に、分電盤接続で給電を行う際の具体的な手順を解説します。

手順①|専門業者に工事を依頼する

分電盤に接続するには、電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼することが必須です。工事業者に依頼し、電力会社からの電気と分離するための「電源切替器付分電盤」または「手動切替盤」を設置します。

工事完了後、ポータブル電源を接続するための外部入力用コンセントが設置されていることを確認しましょう。

手順②|給電モードに切り替える

停電が発生したら、給電操作を実施します。自宅のメインブレーカー(主幹ブレーカー)を必ずOFFにして、電力会社からの給電を遮断してください。

次に、ポータブル電源を外部入力コンセントに接続します。ポータブル電源のAC出力をONにする前に、分電盤の切替スイッチを非常用電源側に切り替えましょう。

手順③|回路を選択する

分電盤内の、ポータブル電源から給電したい回路の子ブレーカーをONにします。冷蔵庫や照明など、必要な回路だけのブレーカーをONにしてください。

ポータブル電源の容量を超えないよう、高出力の家電(エアコンやIHなど)のブレーカーはOFFのままにしておきましょう。

手順④|AC出力をONにする

切替スイッチの操作が完了した後で、ポータブル電源本体のAC出力ボタンを押し、給電を開始します。給電中は、電力の使いすぎに注意を払い、計画的に利用してください。

工事費用はかかりますが、ポータブル電源を日常の節電に使えば、電気代で費用を回収できる可能性も出てきます。
ポータブル電源を分電盤に接続する方法は知らなかったので、今後試したいです!

ポータブル電源で照明、冷蔵庫、暖房器具をどの程度動かせるか?

 

ポータブル電源で家電を動かせる時間は、主にポータブル電源の容量(Wh)と家電製品の消費電力(W)によって決まります。自宅でどの程度の時間、最低限の生活を維持できるのかを把握することが重要です。

ポータブル電源で家電を動かせる時間は、以下の計算式で概算できます。

稼働時間の目安(h)=ポータブル電源の容量(Wh)×0.8÷エアコンの消費電力(W) 

 

電化製品に必要な消費電力の目安

停電時によく使われる家電製品の消費電力の目安を把握すると、ライフスタイルに合ったポータブル電源の容量を選べるようになります。

下表は、主な家電製品の消費電力の目安です。

家電製品

消費電力の目安(W)

照明器具(LED)

10W

冷蔵庫(450リットル)

250W

ノートパソコン

20〜30W

スマホ充電

10〜20W

温水洗浄便座(暖房便座)

50W

IHジャー炊飯器(炊飯時)

1,300W

エアコン(10畳用)

冷房:580W(立ち上げ時1,400W)

暖房:660W(立ち上げ時2,000W)


特に、瞬間的に大きな電力を使うエアコンや炊飯器などは、ポータブル電源の定格出力(W)を超過しないように利用することを推奨します。

冷蔵庫や照明など長時間使用する家電は、容量(Wh)を消費する主要因になるため、合計消費電力を監視し、電力計画を立てて利用しましょう。

シミュレーション

ポータブル電源の容量1,000Wh(定格出力1,000W)を想定し、停電時の利用シーンをパターンでシミュレーションしました。

シーン

組み合わせる家電

合計消費電力

利用可能時間

電気利用を最低限にする場合

・照明(10W)

・冷蔵庫(250W)

・スマホ充電(10〜20W)

・ノートパソコン(20〜30W)

290〜310W

約3時間

調理をする場合

・冷蔵庫(250W)

・IH炊飯器(1,300W)

1,550W

NG

 

シナリオ1では、合計消費電力が290〜310Wとなるため、給電可能時間は約2.7時間と短くなります。冷蔵庫の消費電力を高めのため、長時間給電を継続したい場合はこれらの家電を断続的に利用するなど、消費電力を抑える工夫が必要です。

シナリオ2の合計消費電力は1,550Wとなり、ポータブル電源の定格出力である1,000Wを大幅に超過するため、利用できません。特に冷蔵庫やIH炊飯器のような高出力家電は、定格出力1,000Wの機種では同時利用が不可能です。

ポータブル電源を使って家に給電するメリット

ポータブル電源を使って家に給電する主なメリットは以下の3点です。

▼ポータブル電源を使って家に給電するメリット

  • メリット①|節電できる場合がある
  • メリット②|停電時に使える
  • メリット③|コンセントがない場所で使える

ポータブル電源は、単なる予備電源以上の価値があります。順番に見ていきましょう。

メリット①|節電できる場合がある

ポータブル電源をうまく活用すると、電気代を節約できるようになります。

電気料金が安い深夜帯に、ポータブル電源を満充電してください。電気料金が高い昼間に、貯めた電気を自宅の家電へ給電すると、電気代を節約できます。

なぜなら、電力会社との契約プランによっては、深夜と昼間の電気料金単価に大きな差があるからです。この電気代の単価差を利用して電力を使用することを「ピークシフト」と呼び、効率的に家計の負担を軽減できます。

メリット②|停電時に使える

地震や台風といった災害による停電時の備えこそ、ポータブル電源の大きな役割のひとつです。

災害による停電時に、自宅の照明や冷蔵庫、情報機器(パソコンやスマホ)などに電気を供給できるのはメリットです。冷蔵庫に給電すれば、食材が腐敗することもありません。

電気毛布や扇風機を使って最低限の温度管理をすることで、被災時のストレスを軽減できます。

メリット③|コンセントがない場所で使える

ポータブル電源は必要な電源を本体内部に内蔵しているため、持ち運べるのが一般的です。家のコンセントに縛られない自由な電力利用ができることで、日常の利便性を大きく向上させます。

家の中のコンセントがない場所(玄関や廊下、クローゼットなど)でも、ポータブル電源を移動させて電源として使用できます。

庭やベランダ、ガレージなど屋外や作業場で電動工具や照明、電気調理器具などを気軽に使うことも可能です。DIYやアウトドアリビングといった楽しみが広がります。

ポータブル電源を使って家に給電する注意点

メリットの多いポータブル電源ですが、家に給電する際は以下の点に注意しましょう。

▼ポータブル電源を使って家に給電する注意点

  1. 注意点①|パススルー充電ができる機種を選ぶ
  2. 注意点②|バッテリーの残量に注意する
  3. 注意点③|極端な温度環境がある場所は避ける
  4. 注意点④|災害時にポータブル電源いらない論もある

適切な使い方を知ることで、製品を長く安全に活用できるようになります。

注意点①|パススルー充電ができる機種を選ぶ

ポータブル電源を日常の節電目的で活用する場合、パススルー充電機能が重要です。パススルー充電とは、電気を貯めると使うの両方ができる機能のことです。充電しながら、同時にその電源から家電に給電できるため、使い勝手が悪くなりません。

太陽光発電や深夜電力で充電しつつ、日中にその電力を使う日常の節電目的でポータブル電源を活用する場合になくてはなりません。この機能は、常時充電・常時給電を可能にし、効率的な電力運用をするうえで必要不可欠です。

パススルー機能がない機種でこの使い方をすると、バッテリーに大きな負荷がかかり、寿命が著しく短くなるリスクがあります。したがって、特に節電目的で日常的にポータブル電源を使う予定がある方は、必ずパススルー充電対応機種を選んでください。

ソラリッチで取り扱っているポータブル電源は、パススルー機能に対応しています。コンセントやソーラーパネルを使って充電すると、ポイントが貯まりギフトや電子マネーなどと交換が可能です。

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以下より、ソラリッチのパススルー対応ポータブル電源の詳細をご確認ください。

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注意点②|バッテリーの残量に注意する

ポータブル電源のバッテリーは、使い方や保管方法によって寿命が大きく変化します。

バッテリーの寿命を長く保つため、完全に空(0%)や満充電(100%)のまま放置したりするのは避けてください。長期間使用しない場合は、一般的に残量を50%~80%程度に保って保管することが推奨されます。

ただし、製品によって推奨される残量は異なるため、必ずメーカーの指示に従う必要があります。停電対策として使用する場合も、いざというときに困らないように、定期的に充電残量をチェックする習慣をつけましょう。

注意点③|極端な温度環境がある場所は避ける

ポータブル電源は、高温や低温に非常に弱い精密機器です。極端な温度環境は、バッテリーの劣化を早めたり、機器の故障を引き起こしたりする原因になります。

ポータブル電源を真夏の車内や直射日光が当たる場所など、極端に高温になる場所で充電・保管・使用すると、バッテリーの急速な劣化を招きやすいです。最悪の場合、発火事故につながる危険性があります。

また、氷点下など極端に低温になる環境では、充電効率が大幅に低下したり、一時的に出力が制限されたりする場合があります。ポータブル電源は、一般的に0℃〜40℃程度の安定した温度環境で使用・保管しましょう。

注意点④|災害時にポータブル電源いらない論もある

一部には「ポータブル電源はいらない」といった意見が存在するのも事実です。不要論の主な理由として、以下の点が挙げられます。

  • 停電しても電力復旧が比較的早い
  • 大型蓄電池と比較した際のコストが高い
  • 将来的な処分が困難である

しかし、ポータブル電源の主な価値は、持ち運びやすさです。家に固定して設置する蓄電池ではできない車中泊やキャンプ、屋外作業。ポータブル電源は、使う場所を選ばない自由さが魅力です。

家全体の電気を賄う大型蓄電池が、家に給電するものに対し、ポータブル電源は必要な場所に持っていけます。

【まとめ】ポータブル電源を使って家に給電しよう

ポータブル電源の魅力は、持ち運びできる柔軟性です。

電源が確保しにくい屋外作業や趣味、レジャーでの活用はもちろん、家の中の好きな場所へ電源を持ち運んで家電に給電できます。その結果として、日常の電力運用が格段に自由になります。

この自由な電力を節約目的で活用するなら、充電と給電を同時に行う「パススルー充電」が必須です。ソラリッチの機種はパススルー充電に対応しており、充電するとポイントも貯まり、賢くお得に電気を使えます。

ソラリッチのポータブル電源の詳細をご確認ください。

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