ポータブル電源でエアコンは使えるか?おすすめの機種や選び方、利用シーン
こんにちは!ソラリッチ店長の森川あかりです。
ポータブル電源があれば、夏の車中泊や災害時の停電といった過酷な状況でもエアコンを使いたいと考える方はいませんか?
しかし「本当にエアコンが動くのだろうか」「動かすためには、どの機種を選べばいいのだろうか」といった疑問を抱えている方もいるはずです。特にエアコンは消費電力が大きい家電なので、不安を感じる方も少なくありません。
そこで本記事では、ポータブル電源とエアコンの組み合わせに関する疑問を解消します。ポータブル電源でエアコンが使える条件や選び方、具体的な活用シーンを詳しく解説してきます。
▼この記事を読んでわかること
- ポータブル電源でエアコンが使える条件
- エアコン稼働に適したポータブル電源の選び方
- 停電時やアウトドアでの具体的な活用シーン
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【結論】ポータブル電源でエアコンは稼働可能

結論から言うと、ポータブル電源でエアコンを動かすことは可能です。ただし、ポータブル電源でエアコンを稼働させる際に重要なポイントは、以下の3点です。
- 100Vのエアコンであれば利用可能
- 定格消費電力が大切
- 冷房:5W〜15W前後/暖房:250W〜フルパワー450W前後
100Vのエアコンであれば利用可能
日本の一般家庭で使用されるエアコンには、主に「100V」と「200V」の2種類が存在します。
ポータブル電源の多くは、家庭用コンセントと同じ100Vの交流電力を出力するように設計されています。したがって、ポータブル電源で稼働させられるのは、基本的に100V対応のエアコンのみです。
200Vのエアコンは、広い部屋向けやハイパワー機種に採用されています。ポータブル電源に内蔵されるインバーターの仕様上、200Vを出力できる機種は限定的です。多くのポータブル電源では、200Vエアコンを接続しても動かせません。
購入前には、ご自宅のエアコンの電圧を必ず確認してください。電圧はエアコン本体や取扱説明書に記載されています。
定格消費電力が大切
ポータブル電源でエアコンを使う際は、定格消費電力を確認しましょう。定格消費電力は、基本的にエアコンの取扱説明書や本体に記載されています。
定格消費電力とは、エアコンが日本工業規格(JIS規格)の条件下で、安定して運転した際に消費する電力のことです。この電力は、エアコンが最大限の効率で動いた場合の目安となります。
ポータブル電源には、継続的に出力できる電力の限界である「定格出力」があります。エアコンの定格消費電力が、ポータブル電源の定格出力を超えていると、安全機能が作動し、電源が落ちてしまう点に注意が必要です。
さらに、エアコンは起動時に、通常の数倍となる起動電力を一瞬で必要とします。ポータブル電源の瞬間最大出力が、この起動電力を下回るとエアコンは動きません。定格出力と瞬間最大出力の両方を満たす機種を選びましょう。
暖房(安定運転時):250W〜フルパワー450W前後
エアコンの実際の消費電力は、機種や運転環境によって大きく変動します。カタログや取扱説明書などに記載されている消費電力は、あくまでも目安として捉えてください。特にエアコンは、設定温度に到達した後は消費電力が大幅に下がる仕様です。
冷房と暖房に要する消費電力は、以下の通りです。
- 冷房(安定運転時):5W〜15W前後
- 暖房(安定運転時):250W〜フルパワー450W前後
冷房は安定すると、省電力で稼働します。一方で暖房は、外気温が低い環境では出力を上げ続けるため、消費電力が大きくなります。長時間使用したい場合は、安定運転時の実測値を参考にしましょう。
ポータブル電源でエアコンは何時間稼働するか?

ポータブル電源でエアコンを何時間稼働できるかを知ることは、災害対策やアウトドアの計画を立てる上で重要です。稼働時間の目安は、以下のシンプルな計算式で求められます。
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この計算式で容量に乗じる「0.8」という数値は、ポータブル電源内部の電力変換時に発生するエネルギーロス(約20%)を考慮した係数です。ポータブル電源の容量とエアコンの消費電力に応じて、稼働時間は大きく変わります。
ひとつ例を見ていきましょう。容量2,000Whのポータブル電源を使い、平均消費電力が400Wのポータブルクーラーを動かす場合、稼働時間の目安は以下の通りです。
「2,000×0.8÷400=4時間」
エアコンは消費電力が大きい家電であるため、容量がいっぱいであっても、一般的なポータブル電源では数時間ほどしか持ちません。特に、家庭用エアコンの場合、長時間使用したい場合は、5,000Whを超える超大容量モデルを選ぶ必要があります。
使用時間を延ばすためには、ソーラーパネルで充電しながら使う、あるいは電力消費の少ないポータブルクーラーを選びましょう。
エアコンを動かすのに適したポータブル電源の選び方

エアコン利用のためにポータブル電源を選ぶには、以下の点を押さえることをおすすめします。
▼エアコンを動かすのに適したポータブル電源の選び方
- 選び方①|必要な稼働時間に見合う容量か
- 選び方②|定格出力がエアコンの消費電力を上回っているか
- 選び方③|正弦波出力に対応しているか
- 選び方④|充電方法に多様性があるか
- 選び方⑤|パススルー充電ができるか
選び方①|必要な稼働時間に見合う容量か
ポータブル電源の容量はWh(ワットアワー)で示され、稼働時間を確保するための重要な要素です。最初に、動かしたいエアコンの平均消費電力(W)と、稼働させたい時間(h)を決めましょう。
平均消費電力と時間をかけ合わせることで、必要な容量の目安(Wh)が算出されます。例えば、平均消費電力500Wのポータブルエアコンを4時間動かしたい場合、計算式は「500W×4時間=2,000Wh」です。
このように、長時間稼働させたい場合は、2,000Wh以上の大容量モデルを選択しなければなりません。
選び方②|定格出力がエアコンの消費電力を上回っているか
エアコンの安定稼働には、ポータブル電源の定格出力(W)が不可欠です。ポータブル電源の定格出力が、使用するエアコンの最大消費電力よりも大きい必要があります。
エアコンは電源を入れた瞬間に、定格消費電力の数倍になる起動電力という大きな電力を一時的に必要とします。ポータブル電源の瞬間最大出力がこの起動電力を下回ると、エアコンは起動しません。
そのため、定格出力と瞬間最大出力の両方のスペックを、エアコンの負荷に対応できるかという視点で確認しましょう。
選び方③|正弦波出力に対応しているか
家庭用エアコンのような精密機器をポータブル電源で動かすには、必ず正弦波(せいはんぱ)出力に対応した製品を選んでください。正弦波とは、家庭のコンセントから供給される電気と同じ、滑らかで安定した波形のことです。
一部の機種で出力される、波形が階段状になった修正波や矩形波は、エアコン内部の電子回路やモーターに大きな負荷を与えてしまいます。この負荷が原因でエアコンが故障する恐れがあります。
購入時には、仕様表に「純正弦波(正弦波)対応」と明記されている機種を選択することが安全確保の基本です。
選び方④|充電方法に多様性があるか
ポータブル電源をエアコン稼働用に選ぶ際、充電方法の多さに注目しましょう。複数の充電方法に対応していると、利用シーンや災害の状況に応じて柔軟に対応できます。
ACコンセントからの急速充電に加え、ソーラーパネル(太陽光)充電に対応しているか確認することをおすすめします。
ソーラーパネル充電に対応していれば、災害時に電力供給が途絶えた場合でも、太陽光を利用して継続的に電力を得ることが可能です。充電方法が多様なモデルを選ぶことで、ポータブル電源の持続力が飛躍的に向上します。
選び方⑤|パススルー充電ができるか
エアコンをポータブル電源で動かすには、パススルー充電機能の有無が重要です。パススルー充電とは、ポータブル電源本体を充電しながら、同時に接続されたエアコンへも給電できる機能です。
パススルー機能があれば、ポータブル電源をコンセントに常時接続しておき、常に満充電に近い状態で備蓄できます。停電が起こった際も、充電と給電を切り替えて操作できます。
手間をかけずに常に備えたいユーザーにとって、パススルー機能は必須です。
ソラリッチは、コンセントやソーラーパネルを使って充電するだけで、ポイントが貯まる新しいタイプのポータブル電源を提供しています。
貯まったポイントは、ギフトや電子マネーなどと交換が可能です。
ポータブル電源でエアコンを稼働させるシーン

ポータブル電源とエアコンを組み合わせることで、電源がない場所や非常時でも快適な温度環境を作り出せます。ここでは、具体的なシーンを見ていきましょう。
▼ポータブル電源でエアコンを稼働させるシーン
- シーン①|車中泊・キャンプなどのアウトドア
- シーン②|災害時・停電時の非常用電源
- シーン③|DIY・屋外作業・イベント
- シーン④|日常における節電
エアコンの利用シーンは、アウトドアから日常の節電まで幅広く存在します。
シーン①|車中泊・キャンプなどのアウトドア
夏のキャンプや車中泊では、夜間の熱帯夜対策が課題です。エンジンをかけたまま寝るのは危険であり、一酸化炭素中毒のリスクも伴います。そこで活躍するのが、ポータブル電源です。
高出力のポータブル電源とポータブルクーラーや小型のエアコンを組み合わせることで、夜間の車中泊でも安全に冷暖房を使用できます。エンジンを停止して使用するため、騒音も少なく、静かで快適な睡眠環境を確保できるのがメリットです。
ポータブル電源は持ち運びが容易なため、電源サイトがない場所でも快適なアウトドアライフを実現できるようになります。
シーン②|災害時・停電時の非常用電源
地震や台風などによる停電は、特に猛暑や厳寒の時期には人命に関わる問題に発展します。ポータブル電源は、このような万が一の際に、命を守るための重要なインフラです。
大容量のポータブル電源があれば、家庭用エアコン(100Vモデル)やスポットクーラーなど複数の機器に接続できます。
ポータブル電源があることで、自宅で生活を送る在宅避難の際にも、電力量が多い冷暖房を確保できます。特に、体温調節が難しい乳幼児や高齢者のいる家庭にとって、空調を確保することは命を守る対策となるでしょう。
シーン③|DIY・屋外作業・イベント
屋外の作業やイベント開催時にも、ポータブル電源とエアコンの組み合わせは有用です。作業環境の快適性を高めることで、作業効率の向上や熱中症の予防に役立ちます。
例えば、趣味でDIYを行うガレージや作業小屋、また、屋外で一時的に設営されるイベント会場のブースなどです。
ポータブル電源と小型のスポットクーラーを持っていけば、大規模な電気工事をせずに、必要な場所にピンポイントで冷暖房を確保できます。移動が容易で設置工事も不要であるため、使用が終わればすぐに撤去できる点も大きなメリットです。
シーン④|日常における節電
ポータブル電源は、非常時だけでなく、日常の電気代の節約ツールとしても使えるアイテムです。電力会社の契約プランや、日常的な工夫により、経済的なメリットを生み出します。
電気料金が割高になる時間帯(一般的に日中や夕方)に、ポータブル電源の電力を使うと、電力会社からの購入電力量を抑えられます。このピークカットした電気をエアコンに使用すると、電気代の削減につなげることが可能です。
また、契約アンペア数が不足している場合に、ほかの家電と同時にエアコンを使う際のブレーカー落ちを防ぐ補助電源としても有効です。特に、太陽光発電(ソーラーパネル)で充電した電力を、電気料金が高い時間帯にエアコンへ給電すると、大きな節約効果が期待できます。
ポータブル電源でエアコンを利用する際のよくある質問

ポータブル電源でエアコンを利用する際に、よくある質問をまとめました。一般的な疑問に加えて、ソラリッチならではの特長についてもお答えしますね。
車中泊でポータブル電源とポータブルエアコンはどのくらい使える?
エアコンの稼働時間は、ポータブル電源の容量(Wh)をエアコンの消費電力(W)で割ることで、おおよその目安を計算できます。例えば、容量1,000Whのポータブル電源と、平均消費電力200Wのポータブルクーラーを組み合わせた場合、稼働時間の目安は「1,000×0.8÷200=4時間」です。
ただし、実際の稼働時間は外気温や断熱対策の有無によって変動します。夜通し使いたい場合は、より大容量のモデルを選ぶか、電力消費の少ないポータブルクーラーを選びましょう。
ポータブル電源とエアコンを利用する際に延長コードは使っていいの?
延長コードは使用できますが、安全のため「太いコード」を選びましょう。エアコンの消費電力は大きいため、細い延長コードを使うと、コードが発熱し火災や故障の原因となる危険性があります。延長コードは、発熱を防ぐために、束ねたまま使用しないように気をつけましょう。
ポータブル電源とエアコンの組み合わせは節電になるの?
ポータブル電源を賢く運用すれば、電気代の削減が可能です。例えば、料金が安い深夜帯に充電し、料金が高い日中にエアコンへ給電するピークシフトを行うと節約できます。
また、太陽光発電で得た電力をエアコンに利用すると、電力会社からの購入量を減らせるのはメリットです。本体の初期投資や電力変換のロスはありますが、自宅の契約プランに合わせた運用次第で、経済的なメリットが期待できます。
ソラリッチは「毎日使いたくなるポータブル電源」をテーマに、防災・節電・ポイ活がまとめられたポータブル電源です。非常時だけでなく、日々の暮らしのなかでも使えるように設計されています。価格は98,800円(税込)〜用意しています。
【まとめ】ポータブル電源でエアコンを利用できる

ポータブル電源は、適切な機種を選べば、エアコンを稼働させることが可能です。特に、容量・定格出力・正弦波出力という3つのポイントを押さえましょう。
ポータブル電源の導入は、命を守る防災対策であると同時に、電気代を抑える節電対策にも繋がります。用途に応じた最適な機種を見極め、エアコンとの組み合わせで安心と快適さを手に入れましょう。
ポータブル電源の選び方や、さらに詳しい活用事例についてご相談がありましたら、ぜひお問い合わせください。